【子どもと連絡し合うGPS】声の「BoTトーク」と文字の「coneco」比較

    「BoTトーク」と「coneco」(コネコ)、どちらもメッセージの送受信ができる子ども用GPSです。
    どちらも、子どもがいる位置、移動履歴がスマホアプリから確認できます。
    大きな違いは、送れるメッセージの形です。

    BoTトーク・・・ボイスメッセージ(声を録音したもの)
    coneco・・・文字(LINEのように画面に表示)

    筆者は現在、「BoTトーク」を使っています。
    親子でボイスメッセージを送り合えるGPSで、大人気のGPS BoTの後継になります。
    基本的にとても満足しているのですが、デメリットに感じた場面もありました。

    オフィスや電車内でメッセージを送りたい時、人前で録音するのは恥ずかしかったり、そもそも無理だったりしたんです。

    月花

    LINEみたいに文字でメッセージを送れたらいいのに〜

    そう思って筆者が調べてみたところ、親子どちらからも文字でメッセージを送受信できるのは「coneco」だけでした。
    そんな「coneco」、筆者が使っている「BoTトーク」と比べてどうなのか、スペックを一つ一つ見ていきます。

    こんな方にオススメの記事です

    親子どちらからも連絡したい
    キッズケータイやスマホは端末代や初期費用が高い
    スマホは年齢的にまだ早い
    リアルタイムで通話できなくていい
    ボタンだけ押されても何があったのか分からないから困る

    目次
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    「BoTトーク」と「coneco」スペック比較一覧表

    下の表ではBoTトークの「GPS&トークプラン」の月額料金を載せています。
    BoTトークは、同じ1台の端末で2つのプランから選べます。
    トーク機能を使わないということであればトークなしの「GPSプラン」にいつでも変更可能です。
    「GPSプラン」は月額528円(税込)なので、月々の支払いは220円安くなります。

    スクロールできます
    BoTトーク
    (トーク付プラン)
    coneco

    本体価格
    (税込)
    5,280円19,800円
    月額料金
    (税込)
    748円480円
    契約事務
    手数料
    0円0円
    2年間総額
    (税込)
    23,232円31,320円
    3年間総額
    (税込)
    32,208円37,080円
    5年間総額
    (税込)
    50,160円48,600円
    連絡方法
    子GPS→親
    音声
    メッセージ
    定型文
    メッセージ
    連絡方法
    親→子GPS
    音声
    メッセージ
    文字
    メッセージ
    連絡方法
    特徴
    メッセージが聞かれたら
    既読がつく
    文字で
    メッセージが
    送れる
    バッテリー1400mAh620mAh
    測位方式GPS衛星4種
    A-GPS
    Wi-Fi
    SBAS
    携帯基地局
    GPS衛星3種
    携帯基地局
    (月に50回まで)
    移動履歴
    保存期間
    1週間1年間
    サイズ幅 50mm
    高さ 50mm
    厚み 21mm
    重さ 50g
    幅 106mm
    高さ 43mm
    厚み 16mm
    重さ 64g
    乗り物通知なしあり
    オートサーチ
    間隔(最短)
    1.5分1分
    ケース
    カバー
    ケースあり
    (公式)
    ケースなし
    液晶保護フィルム
    あり(公式以外)
    詳細・口コミBoTトーク公式 Amazon
    楽天
    Yahoo
    BoTトークとconeco 比較一覧表

    初期費用が安い vs 月額利用料が安い

    BoTトーク

    本体:5,280円(税込)
    GPS &トークプラン時
    月額: 748円(税込)
    1年間総額(本体+1年分):14,256円
    2年間総額(本体+2年分):23,232円
    5年間総額(本体+5年分):50,160円

    coneco

    本体:19,800円(税込)
    月額:480円(税込)
    1年間総額(本体+1年分):25,560円
    2年間総額(本体+2年分):31,320円
    5年間総額(本体+5年分):48,600円

    上記の金額は全て税込です。
    また、●年間総額というのは、「本体金額+月額利用料●年分」の合計金額です。

    契約事務手数料や解約金などはどちらの端末を選んでも一切かかりません。
    本体価格と毎月の利用料がかかる総費用です。

    BoTトークの費用

    BoTトークは、相互連絡が取れるタイプのGPS内で本体価格が最も安い(5,280円)のが特徴の一つです。
    月額料金は少し高め(748円)なので、長期間使うと支払い総額がconecoと変わらなくなってきます。
    ですが短期間しか使わないのであれば断然、BoTトークが最安になります。

    conecoの費用

    conecoは、相互連絡が取れるタイプのGPS内でも、本体価格が最も高い(19,800円)です。
    その反面、月額料金は最安(480円)なので、長期間使うことができれば元が取れます。
    上の表の試算では、5年間使い続けると総支払額がBoTトークよりも安くなることが分かります。

    声を出して録音するのが問題ない方は、BoTトークの方が安いのでオススメです。
    職場や電車内などから連絡することが多い方は、初期投資はかかりますが、conecoがオススメです。

    「録音した声」「文字」どちらで連絡したい?

    「録音した声」がよければBoTトーク、「文字」ならconecoです。

    BoTトーク

    GPS→スマホ(子ども→親)
     ボイスメッセージ
     録音時間:1秒以上40秒以下

    スマホ→GPS(親→子ども)
     ボイスメッセージ
     録音時間:1秒以上40秒以下

    coneco

    GPS→スマホ(子ども→親)
     定型文メッセージ(登録した定型文から選択)
     全角20文字以内20種類まで

    スマホ→GPS(親→子ども)
     自由文メッセージ(全角40文字まで)

    ボイスメッセージの送受信ができるBoTトーク

    BoTトーク公式サイトより

    BoTトークは音声を録音したボイスメッセージで双方向のやりとりができます。
    ボイスメッセージとは「一時的に音声を録音して相手がそれを再生できる」機能です。

    ボイスメッセージの送受信は1分くらいのタイムラグがあり、リアルタイムでのやりとりはできません。
    ボイスチャットとは別物になります。

    子どもがメッセージを再生すると、スマホ側でLINEのように既読がつくので安心です。

    子どもからもボイスメッセージを送れるのは、「お友達の家に誘われた」「これから帰るよ」「家のカギ忘れちゃった」など、色々なケースに対応できるので、親子ともにバッチリ安心できますね。

    文字でやりとりできるconeco

    coneco公式サイトより

    conecoはカーナビで有名な(株)カーメイトが出しています。
    相互連絡できるGPSの中でも、唯一、文字でメッセージを送り合うことができる子ども用GPSです。

    conecoの連絡手段は、
    子ども→親 定型文メッセージ
    親→子ども 自由文メッセージ
    となっています。

    子ども(GPS)から親(スマホ)への定型文は、あらかじめ、アプリで20種類まで自由に設定しておきます。
    設定できる文字数は全角20文字までです。
    例えば「あめがふってきたからむかえにきて」(16文字)くらいの感じですね。
    子どもは、あらかじめ設定しておいた中から、送りたい文を選ぶだけなので簡単です。

    スマホ(親)からは、自由文メッセージが送れます。
    一度に送れるのは全角40文字までです。
    「ちょっとおくれるね」「これからむかえにいくね」など、定型文での返信がしやすいようなメッセージを送ると使いやすいと思います。

    残念ながら、既読の通知機能はないので、読んだら返事をすぐに送るルールを作ったりすると安心ですね。

    公共の場所からメッセージを送ることが多い方、子どもからの連絡が定型文でも問題ない方は、conecoの方が使い勝手が良さそうです。

    バッテリー容量は大きい方がいい?

    BoTトーク

    バッテリー容量:1400mAh
    【充電のもち】
    (最短1.5分オートサーチ時)
    GPSプラン:1週間〜3週間強
    GPS&トークプラン:4日〜1週間強

    coneco

    バッテリー容量:620mAh
    【充電のもち】
    (一日4時間の移動でメッセージを
    4回送受信した場合)
    約4日程度

    一般的に、充電、放電を繰り返すことで電池の寿命は縮まります。
    使用状況によっては毎日充電が必要になる可能性もあります。
    どちらのメーカーも、上記のように目安の充電のもちを出してはいますが、位置情報取得頻度やメッセージの送受信回数、電波状況などにより大きく変動するので、参考までにするのが良さそうです。

    バッテリー容量が大きい!BoTトーク

    BoTトークのバッテリーは1400mAh、これは子ども用GPS全体の中でも2番目に大きく、安心感があります。
    ただ、筆者がトーク機能を6往復程度、GPS機能を登校時から夜まで使ったところ、満充電だったのが残り30%程度になっていました。
    次の日も朝から晩まで使いたかったため、夜のうちに充電する必要がありました。

    1400mAhというのは前身のGPS BoTと同じバッテリーサイズです。
    GPS BoTでは、筆者がGPS機能のみ(最短1.5分間隔サーチ)を1日4時間、週3日くらい使っても、2週間から1ヶ月程度充電がもったので、ボイスメッセージの送受信は相当バッテリーを消費するんだと思われます。

    省電力のconeco

    conecoのバッテリーは620mAh、BoTトークのバッテリーの半分以下ということでやや不安になります。
    ですが、電子ペーパーディスプレイやLTE-M *1などの省電力技術を採用しているとのことと、文字の送受信ということでボイスメッセージほど電力を消耗しないのかもしれません。

    また、スマートフォン等で一般的に使われているバッテリーよりも発火の危険が少ない非発火型リポ電池を採用しているので、子どもに持たせることを考えるとより安心です。

    *1・・・LTEの一部周波数帯域のみを利用することで消費電力を抑える通信規格

    精度が高いのはどっち?

    BoTトーク

    GPS衛星4種(GPS/みちびき/Galileo/BeiDou)、
    A-GPS、Wi-Fi、SBAS、携帯基地局

    coneco

    GPS衛星3種(GPS/Galileo/GLONASS)
    携帯基地局(月に50回まで)
    Wi-Fi非対応のため、地下や建物内での測位が弱いが
    屋外での測位に強い

    子どもGPSの精度は、ざっくりと「大体の居場所がわかる」程度に考えておいた方がいいと思います。
    測位方式が多種多様なGPS BoTを使っていても誤差はしばしば起こったからです。

    位置情報で普段行かないような場所にいることになっていたら、もしや誘拐、と不安になりますがメッセージの送受信ができる端末なら「いま、どこにいるの?」などと確認することができるので安心です。

    通信網が充実のBoTトーク

    BoTトークの測位方式(通信網)は、GPS衛星の種類も多く、子どもGPSの中では「全部盛り」に近い印象です。
    A-GPS(補助GPS)と、SBAS(GPSの誤差補正システム)まで付いているGPSは少ないです。
    これだけあれば万全な気がしますが、それでも数十mの誤差は普通にあります。

    BoTトークと全く同じ精度のGPS BoTを使っていた時の話ですが、慣れないうちは子どもの位置を把握するのに戸惑いました。
    5年以上使っている間には、「GPSでは公園内のこの辺りにいる表示になっているけど、公園の隣のお宅にいた」とか「子どもが行ったことのない、数百メートル離れた校区外にいることになっていたけど、実際にはショッピングモールの中にいた」「自宅前にいることになっているけど、道1本分向こうにいた」などということがあったからです。

    今はGPSの挙動に慣れたということもあり、BoTトークを使っていて精度に特別不満はありません。
    正直なところ「全部盛り」でこれだから、誤差はあるものなんだなと諦めて?います。

    ひらけた場所での測位に強いconeco

    conecoの測位方式(通信網)は、BoTトークと比べるとGPSの種類が一つ少ない3種類で、A-GPS、SBAS、Wi-Fiはありません。
    BoTトークと比べると精度がかなり劣るんじゃない?と心配になりますが、実は他のGPSと比べてすごく少ないということはありません。
    子どもの居場所がざっくりとわかればいい、という目的であれば問題なく使えると思います。

    そしてconecoに特徴的なのが、Wi-Fi測位には対応していないところです。
    Wi-Fiに対応していないので、GPSの電波が弱い屋内などの場所では測位できないことが多々あります。

    なぜWi-Fi測位を採用しなかったのか、公式サポートに問い合わせてみました。
    その回答がこちら👇

    Wi-Fiを用いた測位は正確性が低く、現在地とは異なる位置を表示する可能性があり、保護者の方を不安にさせてしまうことも考えられるため、conecoではWi-Fiを用いた測位方法を採用しておりません。

    つまり、屋内や建物が込み入っている場所ではWi-Fi対応の方が有利だけれども、それ以外の場所での誤作動を防ぐために敢えてWi-Fi非対応にしたということのようです。
    公園のようなひらけた場所ではむしろ強いということなんですね。

    GPSで測位を行うことができない場合は、conecoが接続している携帯電話の基地局から推測した大まかな位置情報を表示する機能があります。

    conecoが通信できる状態であれば、月に50回まで通信基地局の位置情報を確認することができるので、Wi-Fi非対応で困った場合はそちらを使うといいですね。

    ただし、こちらも場所によって数百メートルから数キロの誤差が発生する可能性がある(公式サポート談)とのことなので、やはり誤差は起こるものと思って持たせた方が良さそうです。

    サイズや持たせ方は?

    BoTトーク

    幅  50mm
    高さ 50mm
    厚み 21mm
    重さ 50g

    coneco

    幅  106mm
    高さ 43mm
    厚み 16mm
    重さ 64g

    専用ケース・汎用ケースも充実!BoTトーク

    BoTトーク公式サイトより

    BoTトークは子どもの手のひらサイズです。
    うちではケースに入れず、直接ストラップ穴にネックホルダーをつけて首から下げさせています。
    ストラップをどこかに引っかけたり、BoTトークがお友達や遊具にぶつかったりしないように、服の中に入れています。
    コンパクトで軽いので、子どもも嫌がりません。

    ケースは、以下の公式サイトやその他ショッピングサイトでも販売されています。

    画面に保護フィルムでガード!coneco

    coneco公式サイトより

    conecoは、スマホより2回りくらい小さいサイズ感です。
    公式サイトでは上のようにランドセルにつけている写真が多いですが、目立ってしまうし、どこかに当たって壊れてしまうのが嫌なのでポケットの中に入れた方がいいと思います。

    専用・汎用ケースどちらも見当たらないので、100均のチャック袋などに入れている方も多そうです。

    ランドセルに入れている時はいいのですが、登下校以外の時はやはりネックホルダーを付けることをオススメします。
    ポケットに入れると落としやすいし、ポーチは身につけないので放置され、GPSがスリープ状態になってしまうからです。
    スリープ状態のまま、忘れて他の場所に移動されたりしたら何の意味もありません。

    conecoは大きさこそBoTトークより大きいものの、厚さは薄くて軽いので首から下げても辛くないと思います。
    洋服の中に入れれば汚れや衝撃にも強くなるのでオススメです。

    ケースはありませんが画面の保護フィルムは同梱されています。
    子どもが扱うものなので、ご使用前に貼っておくと安心ですね。
    予備の保護フィルムも、いろいろな機能の商品が出ているので選んでみてください👇

    位置のオートサーチ、何分間隔でできる?

    BoTトーク

    1.5分・3分から選択

    coneco

    1分・3分・5分・10分
    から選択

    オートサーチとは、アプリを開いてなくても、位置情報を自動的に取得してくれる機能です。

    オートサーチ間隔:短め → 居場所特定の精度が上がるが、バッテリーの持ちが悪くなる
    オートサーチ間隔:長め → 居場所特定の精度が下がるが、バッテリーの持ちが良くなる

    オートサーチ間隔を短めに設定すれば、高頻度で位置情報を取得するのでどこにいるのか分かりやすくなります。
    (1.5分間に進む距離と1分間に進む距離では、1.5分間に進む距離の方が長いことがほとんどだから)
    逆に長めにすると、タイムラグが大きくなるので居場所特定の精度が下がります。

    オートサーチ間隔は、バッテリーを節約したい時や学校にいる時間帯以外は最短で設定しておくのがいいと思います。
    なぜなら、最短にした方が居場所特定の精度が上がるからです。

    筆者の場合、時間帯やいる場所に応じてオートサーチ間隔を変えるのが面倒で、最短(1.5分)のままにして充電切れだけ気をつけています。

    conecoはオートサーチ間隔が最短1分から設定できます。
    さらに、位置情報画面では現在地の住所も表示されます。

    ただ、オートサーチ間隔は目安になります。
    筆者がBoTトークを使っている体感では、オートサーチ設定を最短(1.5分)にしていても3分間隔くらいで測定されていることがほとんどなので、最大瞬間風速くらいに捉えるとちょうどいい気がします。

    移動履歴の保存期間はどれくらい?

    BoTトーク

    1週間

    coneco

    1年間

    移動履歴の保存期間は、BoTトークは1週間、conecoは1年間です。

    筆者は、過去の履歴を「ちゃんと信号のある横断歩道使ってるかな?」とか「夕方は人通りの少ない道を歩いていないかな?」とかを調べたいときに見ますが、ほとんど当日か前日の履歴です。
    事件に巻き込まれたなど、特別な理由がない限り、1週間でも問題なさそうです。

    まとめ

    BoTトークがオススメな方

    • 連絡し合えるGPSの中でもコスパの良いのが欲しい
    • 声のメッセージを録音すること、GPS側で再生されることに抵抗がない
    • 連絡機能はすぐに使わなくなる可能性が大きい

    BoTトークは、公式サイトからしか購入できません。
    本体価格が値下げされてからは、キャンペーンやクーポン発行なども行われていません。
    キャンペーンなどがある場合は公式サイトの「イベント」メニューで告知されますので、購入前に確認しておくといいと思います。

    conecoがオススメな方

    • 声のメッセージを録音・再生するのは難しい場合が多い
    • 電車やバスなど公共の場所からメッセージを送りたい
    • 比較的長く使いたい

    conecoは色々なサイトで取り扱いがあります。
    高い買い物なので、先に各種ショッピングサイトで口コミを確認してくださいね。

    なお、埼玉県越谷市の店舗「b8ta Koshigaya Laketown」ではconecoの体験ができるそうです。

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